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KMSHI’s blog

子育て、生活、健康について感じることを書いています、

「体罰禁止」厚労省の指針案に思うこと

厚労省が出した体罰についての指針案について、世間では戸惑いの声も多く聞こえてきます。私は、この法案自体は昨今の国際的な流れを見ても、法律として制定されることには賛成です。でも、「体罰等によらない子育てのために(素案)」を読んでいると違和感も感じてしまうのも事実です。

この違和感はなんなのか?感じるところを書いています。

 

 

主旨が曖昧?

 

この指針案の一番最初に出てくるのが、昨今続いている虐待からの痛ましい事件のことや、児童相談所への相談件数の増加についてのことです。

体罰禁止はわかりますが、このような過度な虐待から事件に発展するような事案に、この法案は通用しないのは目に見えています。残念ながら、例えばこのような事件を厳罰化したとしても、それで減るものでもないようにすら感じます。

 

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そのような事件がきっかけで制定されるのであれば、それに対してはもっと違う方法を取るべきで、体罰禁止法案を制定するのであれば、それとは別のこととして制定すれば良い事なのではないかと感じます。そこを明確にすることで、世間の混乱ももう少し収まる気もします。

 

 

国際的な動き

 

指針案では、「子育てしやすい国」として毎回上位にいるスウェーデン体罰禁止について触れられています。スウェーデンでは、1979年に法律で体罰を禁止しています。

スウェーデンの今は、「両親揃ってしっかり育休が取れる環境が整っている」「男女平等がしっかり浸透しているので父親の育児参加が当たり前」「子ども事由の欠勤は政府が一部給与保障してくれる」「ベビーカー乗車は無料」など、子育てしやすい環境がしっかり整っています。

残念ながら、今の日本はまだまだ男性の育休は当たり前に取れる環境ではありません。でも女性の育休はこの20年ほどでかなり浸透していると感じます。つまり、少しずつでも環境は整っていっているということは理解しています。

少子化対策」も含めて、スウェーデンのように「子育てしやすい環境」を実現するための段階として、体罰禁止法令が必要なのであれば、できればもう少し国民にもわかりやすく提示してくれたらいいのにと感じます。

 

体罰の定義

 

指針案にも色々書かれている体罰としつけの違いの中で下記の文言が出てきます。

 

◎ こんなことしてしまっていませんか
・ 口で3回注意したけど言うことを聞かないので、頬を叩いた
・ 大切なものにいたずらをしたので、長時間正座をさせた
・ 友達を殴ってケガをさせたので、同じように子どもを殴った
・ 他人のものを盗んだので、罰としてお尻を叩いた
・ 宿題をしなかったので、夕ご飯を与えなかった
→ これらは全て体罰です。

・ 冗談のつもりで、「お前なんか生まれてこなければよかった」など、
子どもの存在を否定するようなことを言った
・ やる気を出させるために、きょうだいを引き合いにしてダメ出しや無
視をした
→ 子どもの心を傷つける行為です。

 

最初に読んだときは、こんなことしないわ!と思いましたが、これってわかりやすいボーダーラインなのかな?と思います。

ほとんどの人は、このようなことはしませんが、中にはダメなの?と思う人もいるのかもしれない。そのための具体例なのではないかと感じています。

 

でもどうしてもこれを読むと、子育てを一生懸命している人ほど、しつけにまで口出しされちゃうの?と感じてしまいますよね。

子どもの接し方まで細かく触れられてしまうと、そんなことまで決められちゃうの?と感じます。でも、きっと普通に子育てしている人は「こんな感じでいいんだな。」と納得できる内容でもあるのではないでしょうか。そこまで神経質になる必要はないのかもしれません。

 

 

サポート体制

 

「ワンオペ育児」「アウェイ育児」「保育園に入れない」など、精神的にも状況的にも追い詰められている人はたくさんいます。

これには社会のサポート体制が欠かせないと思います。人を頼ることが当たり前になるのではなく、本当に困っている人をサポートできる体制です。

 

昨年の幼児保育の無償化、私の住む地域では、保育園の数は増えていますが、一方で保育園は無償化になる前よりもさらに入りづらくなっています。

あちこちから保育園に全然入れないという声が聞こえてきます。

 

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また、指針案の中に、「子育て中の保護者が孤立しないようにサポートしていくことが大切です。保護者が一人で抱え込まないように、声かけや支援を行い、市区町村や児童相談所などとも連携をして、社会全体で支えていくことが必要です。」と記されていますが、これだけを見ると具体案が全くない上に、丸投げ?とさえ感じてしまいます。

これこそ、各地域に任せるのではなく、国が主導権を握って進めていくべきではないでしょうか。

 

 

まとめ

 

法令が制定されるときには、きっと多かれ少なかれ毎回賛否があるものなのだと思います。ある程度の批判があるのも想定内なのでしょう。

でも、できればもう少し、その先を見据えた未来がイメージできるような形で伝えて欲しい、そうすれば納得できる人も増えるのではないでしょうか。

 

 

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