小学生に上がるとともに、少しずつ増えてくる子ども同士のケンカなどのトラブル。
幼稚園や保育園でも全くないわけではありませんが、幼稚園や保育園の場合は、大抵大人の目がある中で起きることなので、親や先生がその場で対処できる分、あまり大事にはなりません。
小学校に上がると、通学や外遊びが増えたり、子どもだけで集まる場面が増えてきます。、学校は1人1人にじっくり目を配る環境でもないので、大人の目の届かないところで起きるプチトラブルが出てくるようになります。
私も何度か子どものトラブルに関わったことがありますが、毎回考えさせられるのはどこまで親が介入すべきかです。親が口を出す出さないに100%の正解はないので、考え方は人それぞれ、だから難しいんですよね。
私は、発生する内容も様々なので一概には言えませんが、「暴力をふるう」、「仲間外れ」、「物を取る盗む」ような場合は、親の介入も必要と感じますが、それ以外はまず、親が介入せず、子ども同士で解決できるよう見守るのが良いのではないかと思っています。ただ、たとえそう思っていても、なかなかそうもいかない場合もあります。
親も色々
子ども同士のトラブルには相手が必ず存在します。そして、親が口出しすることの定義がないからこそ、親の考え方は本当に様々です。
たまに遭遇したり、耳にしてちょっと厄介だなと感じてしまうのは・・・。
■自分の子どもが正しい前提で話をする親
■何にでも口出しする親
■自分の子どもに無関心の親
■自分の子どものことしか考えていない親
■悪口を広げる親
色々な考えの人がいるので、そういった意味でもよほどのことがない限り、親が介入してしまうと、トラブルが大きくなる可能性が高くなるように感じます。
そして、これまた難しいのは、自分が介入するべき問題ではないと思った場合でも、相手の親が介入してきた場合には、入らざるを得なくなります。
子どもが仲良くしている親だからといって、親同士の考えも合うという訳ではありません。これがとても難しいところです。
経験談を聞いていても、親が介入することでトラブルが大きくなる場合が多いように感じます。
少なくとも親として介入する場合には、自分の子どもが良いようにしよう。ではなく、みんなが納得して、円満に解決するためにどうすれば良いかを考えることが大事なのではないかと思います。
子どものために親は介入しない
親が介入するのも、子どものためだからではあるのですが、私は子どものためにも、よほどのことがない限り、あまり介入しない方が良いのではないかと思っています。
困ったことがあるとなんでも親が解決してくれる。小さいうちはそれで良いかもしれませんが、そのまま大人になるわけにはいきません。友達とのトラブルを自分の力で解決する、子ども同士で解決策を話し合う、納得いかないことがあっても時には妥協する、そうすることで、社会性が身についていくので、子どもの成長のためには親が何でも口出ししないこともまた、大事なことだと思います。
私が常に気を付けているのは、子どもが何に悩んだり怒ったりしているのかを聞いて、時に助言することです。
「〇〇ちゃんとケンカした。」とします。大体は大人にとっては、本当に他愛無いことなんですが、子どもにとっては深刻な問題、そのことで頭がいっぱいになります。
そういう時は、逆に子どもにとって成長のチャンスかもしれないと思います。
「どうしてケンカしたのか」「自分はどう思ったか」「〇〇ちゃんはどう思ったと思うか」「どうしたら仲直りできると思うか」最初からを順に質問していくと、冷静になり、気づくこともあり、すんなりと解決すべき点を見つけられるものです。
子どもが大きくなるにつれ、親に友達の話はあまりしなくなるのかもしれませんが、できる限り、毎日の出来事を聞くように心がけ、子どもが何に悩んでいるのかを気づけるように心がけていくことも大事なのかもしれません。
先生に相談は?
学校で発生したことや、学校の先生が気になったことがあれば先生が介入する場合もありますが、最近は学校外での出来事についてはあまり学校に相談する風潮ではないように感じます。
学校や先生によって大きく違うかもしれませんが、少なくとも私が関わってきた先生たちはそのような感じでした。
まとめ
本当に考え方は色々かとは思いますが、私は子どもが解決できそうな問題だと判断できる場合は、親はむやみに介入するべきではないのかな?と思っています。
子ども同士で解決することで、子ども同士の繋がりも強くなり、自分たちで解決することにより自信がつき、社会性も身についていくと思うからです。
でも、学校生活や友人関係は、子どもにとっての全てといっても過言ではありません。
子どもが精神的に追い込まれたり、悩んだりした時に、親として気づいて助けてあげられるように、常に会話をして、話を聞いていくことが、とても大切なことだと思います。