子どもが片付けや整理整頓をできない、しない。
学校が始まると、教科書や道具はもちろんのこと、毎日のように学校から持ち帰ってくるプリント類などの整理がなかなかうまくいかない事もたくさんあります。
でも、全て親が手出ししていると、子どもはいつまでたっても自分で整理することができません。
そして、大きくなって片付けや整理整頓ができないと困るのは子ども自身です。
だから、できるだけ早めに整理整頓する習慣をつけさせてあげたいですよね。
整理整頓を自ら行うことは、何を片付ければ良いか、それを片付けたらどうなるか?片付けなければどうなるか?などといった、段取りや、片付けた後の事を考えることができるので、同時に想像力を育てることにもつながります。
子どもの片付け習慣を身につける方法
いつからが良い?
子どもが自分自身で判断して行うようにしていくのは、小学校に上がるタイミングからがやりやすいです。
小学校入学前までは、幼稚園や保育園からもらってくる書類も親が見る前提の物ばかりです。小学校に上がると、毎日の持ち物チェックや、学校で何のプリントが配られているか、何が大事な物なのかを自分で判断するようになります。
ここで、親が持ち物から片付けまで全て手出ししてしまうと、逆にそれが習慣化してしまうので、できる限り自分でやり、合わせて整理整頓もできるようにしていくのが良いでしょう。
ランドセル
学校から帰ってきても、宿題やプリント類を親が言わないと出さない、親がランドセルの中身を常に確認している、これだと持ち物の管理も、ランドセルの中の整理もいつまでも身につきません。
最初は一緒にやっていくにせよ、慣れてきたら、親は最終確認する程度の口出しをするようにし、学校から帰ってきた時や宿題を始めるタイミングなどタイミングを決めて、ランドセルの中身を出し翌日の準備をする習慣をつけると、自然に身に付きます。
学校からのプリント類
学校からもらってくる膨大なプリントは、親にとっても、なかなかうまく片付けられず悩ましいものです。
どうして片付かないのかというと、種類がたくさんからあるからでしょうか。
宿題、チラシ、親が書いて出す物、スケジュールや持ち物が書いたもの、すぐに処分できるものは良いのですが、それ以外の物の管理が難しいですよね。
一番良い方法は、プリント類をもらって帰ってきたらすぐに確認することですが、日々の生活の中では、なかなかすぐに確認するのも難しかったりします。
部屋の中に置きっぱなしにならないためには、ファイルボックスを活用することです。
子どもが持ち帰ったプリント類は、とりあえずファイルボックスに入れる。子どもが宿題をする場合には、そこから取り出し、親はその他の書類をその日のうちに処理をする。
これで、部屋の中にいつまでも放置されることはなくなりますし、子どもはプリント類の保管場所に入れるという習慣がつくので、ランドセルに入れっぱなしや、学習机に出しっぱなしになるようなことを防げます。
さらに、その日中に処理する用のファイルの他に、①長期保存要のプリント、②短期保存要のプリント、③提出物、など、種類に分けて別で保管すれば、後からわからなくなるようなこともありません。
机周り
机周りは、子どもが小学校に入ってもしばらくは勉強をリビングでやる場合も多いでしょう。そうなると、机は物置場か収納スペースのようになっていってしまいます。
でも、学習机は子どもにとっての自分のスペース、大事にキレイにつかっていく習慣をつけさせてあげたいですね。
学習机をどのように使っていけば良いかは、子ども自身も最初はあまり分かっていないかもしれません。
だから、まず最初に子どもと一緒にルール作りをするのが良いと思います。
たとえば・・・。
・終わった宿題などのプリント類の収納場所を決める。
・授業で使う教科書やノートだけを机に並べて、使い終わったものは、それ以外の保管場所を作る。
・文房具の保管場所を決める。(色々な場所に散乱することを防ぐ)
・文房具以外のおもちゃ類は机には置かない、入れない。
・机の上に置いたままの物を決める。(出しっぱなしを防ぐ)
ルールを決める時には、どうしてやるのかどうかも含めて子どもが納得した形で進めると自覚が芽生えます。
まとめ
いずれにしても、大事なのは整理整頓を子ども主導で行えるようになることです。何が必要で何が不要なのかを自分で判断して、整理整頓していくことで、自分のペースで片付けをする習慣が身に付きます。
最初のうちは、何が必要で何が不要なのかの判断もできない場合もあるかもしれません。でも、最初にルール作りをして、そのルールを元に進めていき、それが慣れればもっと効率的な方法を自分自身で見つけることもできるようになっていきます。
まずは、自分の持ち物を自分の物として責任を持って管理していくという意識を持つことです。
なんでも親がやってくれる、やらなければ親がやってくれるだろう、という意識のままだといつまでたっても片付け習慣は身に付きません。
とはいえ、なかなか片付けが進まないとどうしても手出ししたくなってしまったりと、実際にはなかなか難しい場面もありますよね。
子どものやる気を削がないように、焦らずゆっくり進めことも大事なのかもしれません。