子どもが普通に会話のキャッチボールができるようになった頃から、ずっと言い続けてきたこと、それは、「お友達と仲良くなりたければ自分から話しかけよう」です。
保育園や幼稚園でも、「みんなで仲良くしましょう!」が基本ですが、自ら進んで話しかけられる子、恥ずかしかったりしてできない子、色々います。
我が家の娘も、人見知りと恥ずかしがり屋の両方で、小さい時はあまり話したことのないお友達に、自分から話しかけたりすることができずにいました。
それもまた個性なので、そこまで神経質になる必要はないかな?とも思っていましたが、私自身が子どもの頃は引っ込み思案で、自分から話しかけるよりも誰かが話しかけてくれるのを待つタイプだったので、新しい環境になる時には常に過度に緊張していた記憶があり、できることなら、子どもにはもっと人間関係に積極的になってくれたら、と考えました。
そこで、徹底したのが冒頭での「お友達と仲良くなりたければ自分から話しかけよう」です。
待つのではなく自分から話しかける。これは、大人子どもに関わらず、苦手な人にとってはハードルの高いことです。
それを重々承知のうえで、「色々な子に話しかけて、たくさんお友達がいた方が楽しいよ。」、「朝、通園したらみんなに挨拶しよう!」など、自ら「話しかける」ということを、年少くらいの頃から徹底して言い聞かせてきました。
最初の頃は、元々家の外ではおとなしいタイプだったこともあり、「えー・・・。」という感じでしたが、小さいがゆえなのか、しつこく言い続けたからなのか、徐々に「今日〇〇ちゃんに自分から話しかけたよ!」、「新しいお友達が来て、もうお友達になったよ!」など、積極性が見られるようになってきました。
小学校に入学する頃には、「1年生みんなと友達となる!」と意気込み、小学校に上がるまで通っていた保育園のお友達と同じクラスになれるかどうかを、それほど気にすることもなく、もちろん学校の先生のフォローあってのことですが、すんなりと学校生活に慣れることができました。
そして、今年は子どもの学年でクラス替えがありました。仲の良いお友達と同じクラスになれるかどうか、子どもたちにとっては、もしかすると1年の中で一番緊張する場面かもしれません。周りの人の話を聞くと、中にはクラス替えが不安で精神的に不安定になる子も少なくないようです。
我が家の娘はというと、
私「クラス替え〇〇ちゃんたちと同じクラスになれるかな?」
娘「わかんなーい」
私「誰と同じクラスになりたい?」
娘「〇〇ちゃん!」(仲良しの子じゃない・・・。)
私「どうして?」
娘「同じクラスになったことないから。」
私「仲の良い〇〇ちゃんたちとは同じクラスになりたくないの?」
娘「なりたいのはなりたいけど、一緒に学校行ってるしいつも遊んでるから、なれなくても大丈夫。」
クラス替えの結果、仲良し女子3人組のうち、娘だけクラスが離れてしまいました。
娘に、「残念だったね。」と言うと、「まぁね、でも〇〇も〇〇もいるし別に良いんだ!」と。
強がっている部分もあるのかもしれませんが、少なくとも前向きに捉えていることに安心しました。
ここでもまた、新しいお友達に積極的に話しかけられるかどうかで、受け止め方がかなり変わってくるのではないかと思います。
自分から積極的に話しかけることができる、これは、この先進級や進学で環境が変わるたびに役立ちます。
というよりも、大人になって社会に出てからはもっと大切になってくることかもしれません。
そして、「自分から話しかける」ことが、苦手な人はたとえ大人になっても苦手なものは苦手、な場合が多いです(私も含め)。これは時にストレスにもなります。
だからこそ、小さいうちに苦手を克服しておくことが大事だと感じます。
娘の場合も、最初は「自分から話しかける」事には後ろ向きでした。でも、自分の意思で自分から話しかけた時に、自信がついたのだと思います。
まだ小学生なので、何かをきっかけにまた苦手になってしまう時があるかもしれませんが、少なくとも今できていることは忘れないはずです。
「自分から話しかける」ことが全てにおいて必要なことではないのかもしれませんが、大人になり、自分で判断しながら人間関係を作っていく上で、少なくとも自分から話しかけることが、「できない」よりも「できる」、「苦手」よりも「得意」な方が良いのではないかな?と思っています。